UMAJOの大草原

ウマ年生まれでウマ好きのゲームプランナー(♀)がブツブツと呟く備忘録。

「若者」だから気を付けたいゲーム開発者的備忘録

よく、転職経験者の方たちとお昼をご一緒するのですが、この前、初めてお昼をご一緒した方から興味深いお話が聞けたので、久しぶりに備忘録を起動してみます。



その方は、業界歴20年以上というベテランさん。
数々の有名なタイトルを経験されたプランナー枠の方で、今回、縁あってお昼をご一緒することとなりました。


業界内の会社のウワサとか、各々が経験してきた「今だから話せるあのプロジェクトのバックストーリー」などをお話ししていたのですが、一段落したところでその方が「この話、僕はよく若い子達に話してるんですけどね……」と語り始めました。




「よく、業界に入ってきた若い子がやっちゃうんだけど、ゲームのタイトルを貶すことだけはやらない方がいい。
 (今いる会社みたいに)入れ替わりが激しかったり、僕みたいなオッサンが居るようなところだと、君たちがやってきたタイトルに携わってる人が居る確率が非常に高いからね。
 誉めるのはどんどんやっていいけど、うっかり「マジクソだわ」とか言って批判しちゃうと、自分の評価を下げかねないから、批判をしたいときは【愛のあるここだけは許さない指摘】をするようにした方がいいよ。」と。



その方(Fさん)がお話しされた例え……というより体験談ですが、若い頃に某ファミコンのゲームを遊んでいたとき、1ヶ所だけどう頑張っても謎を解くことができないポイントが発生したそうです。
ゲームの仕事を始めたとき、飲みの席で「オレ未だに許せないゲームがあってさあ……」とオレ的許せないポイントを語っていたら、上司から声をかけられ


上司「それタイトル何?」
Fさん「XXXXです」
上司「やっぱりか……」
Fさん「え?」
上司「それ、作ったのオレだわ」
Fさん「」


ということがあったそう。(業界あるある)
とは言え、酒の席であったのと、Fさんが「あのゲーム全部遊び尽くしたんですけど、あそこの謎だけは未だに分からないんですよ!教えてください!(笑)」と機転を利かせたのもあり、関係が悪化することはなかったとのことですが、割と自分でもやっちゃいがちだったので、あぁ、気を付けなきゃなぁ と思った次第です。


特に最近は、面白くないこと・自分に合わないこと・手触りが悪くて引っ掛かること・気に入らないこと を纏めて「クソ」という2文字で片付けられる便利な世の中になっているので、自分の中のボキャブラリーをきちんと増やしていかないといけないなぁと改めて。
考えてみれば当たり前のことなのですが、ね。
つい簡単な言葉で済ませたがってしまうんです。




ボキャブラリー増やして、ちゃんと【愛のあるここだけは許さない指摘】ができる人間になって、いいお仕事していきたいですね。



……うん、がんばろう。(´・ω・`)